北歴史研究所長「東海表記の始原は高句麗以前の扶余」~日本は日本海と言っていなかった 2011.05.23
という記事が出ましたが、この話について考えて見ましょう。
(翻訳文はこちら http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1305296133/)
「東海表記の始源は高句麗以前の扶余にある。」
北朝鮮の社会科学院歴史研究所チョ・ヒスン所長は在日<朝鮮新報>との「朝鮮東海表記問題」に 関するインタビューでこのように話し「その当時から朝鮮民族はこちらの海を‘東海’と呼びならわ
してきた」と主張した
特に、彼は東海表記の正当性と関連して「朝鮮半島は東側、南側、西側がみな海に面しており、 これらは昔から‘東海’、‘南海’、‘西海’と呼ばれてきた。資料だけ見ても‘三国史記’、‘三国遺事’をはじめとする様々な民族古典に明記されている」としながら「また、広開土王陵碑をはじめと する金石文にも‘東海’と明らかになっている。海の名前まで含んだ地名にも歴史性がある」と詳 細に明らかにした。
そもそも、該当の文献には貼付図がありません。では、朝鮮王朝製作の地図表記を見てみましょう。これらをみると、「東海」は沿岸部にかかれています。また、地図外の「大海」を、区別して書いています。
たとえば、「江原道図」ですが、「東抵大海」という記載が、地図の隅に記載されています。
つまり、江原道図の欄外にあり、記載がされていない部分について、「東に行けば大きな海に当たる」、と書いているわけで、日本海と、沿岸部である「東海」とは区別をしていると考えます。
次の地図が、同じ與地勝覧の八道総図(朝鮮半島全体図)ですが、「東海」は地図では東海岸の沿岸に記載されています。
実事求是 〜日韓のトゲ、竹島問題を考える〜 第26回 「東北アジア歴史財団」主催の「東海独島古地図展」について
・合わせて彼は「日本の天文学者、桂川甫周が1794年に作成した‘亜細亜全図’でこの海を‘朝鮮 海’と表記している」としながら「日本の人々も‘朝鮮海’、‘東海’などと呼んだところで‘日本海’と いったわけではなかった」と付け加えた。
そもそも桂川甫周は、天文学者というよりは、医師・蘭学者であるわけですが、桂川甫周が作成した地図は「1794年に作成した‘亜細亜全図」だけではありません。
甫周は、地球儀用紙片 寛政四年(1792)(津市図書館)も作成しておりますが、日本海と書いています。朝鮮側主張にとって都合のいい部分だけを抜き出して主張するのは止めて欲しいと思います。
確かに、「朝鮮海」と書かれている日本の地図はあることはあるのですが、それにはいくつかパターンがあります。
まず第一に、朝鮮半島の東岸を「朝鮮海」と書いているもの。第二に、朝鮮海峡から慶尚道の辺りを朝鮮海と書いているもの。 第三に、日本海の中央に書かれているもの、に分けられます。
甫周の亜細亜全図の場合は、この第一のパターンの、朝鮮半島東岸に「朝鮮海」と書いているものです。(以下は内閣文庫所蔵 『北槎聞略』付図 亜細亜全図 『北槎聞略』付図
斎藤基彦様のページ、地図礼賛 その4 「北方地図」 より引用
http://www.geocities.jp/saitohmoto/essay/map/hoppo/hoppo.html
桂川の『北槎聞略』付図は他にも、地球全図がありますが、之には日本海部分には記載がありません。
http://www.geocities.jp/saitohmoto/essay/map/hoppo/HokusaBunryaku01.JPG
彼ら洋学者や蘭学者は、日本でそう呼んでいたから日本海、朝鮮海と書いたのではなく、単に西洋の地図情報からの翻訳や引き写しです。日本における日本海の名称は、「西海」や「北海」というものですが、そもそも蘭学以前に日本には海の名前を地図に記載するような慣習はありません。このような西洋の地理学・地図情報を反映して製作された日本の地図を数えてみると、第3のパターンの、「日本海」に朝鮮海と書いている日本の地図はそんなに多くはありません。大部分が第一のパターンの朝鮮半島の東岸に書いているものです。
なぜか甫周の地図だけを朝鮮人はここであげているようですが、この時代の蘭学者製作の地図には、1790.華夷一覧図 木村蒹葭堂 や1792.地球全図. [上,下] / 司馬江漢 写并刻 など、日本海と記載されたものがあります。こういったものを、意図的に無視しているようです。
http://www.geocities.jp/tanaka_kunitaka/takeshima/kaiichiranzu-1790/
・進んで、‘日本海’表記と関連、彼は「日本という国号自体が670年頃に出てきたもの」としながら 「日本が‘日本海’と言い始めたのはきわめて近世期に入ってからだ。その背景には朝鮮強制占 領をはじめとする帝国主義的膨張策動がある」と指摘した。
この指摘も間違いです。西洋での日本海呼称の定着化はLa PerouseやKrusenstern等、日本海の航海者の影響が強く、これらが契機とされています。 日本において、蘭学者はD'anville以降、西洋では朝鮮海という地図も作成され居たので、その影響でそれらを引き写して書いた蘭学者も居ますが、こうしたLa Perouse,Krusenstern以降の海図の影響を、日本の蘭学研究者は取り入れていくことによって、日本海の地図が増えました。
また西洋では日本海と朝鮮海峡の名称がLa PerouseやKrusenstern以降、すでに1850年にはすでに確立しておりましたし、それ以降、海図や水路誌(Pilot guide)などに記載されています。そういった西洋の書物を日本が輸入する事によって、日本でも日本海呼称が確立したと考えられます。
また、朝鮮でも、西洋の学問の輸入が始まり、とくに、1890年くらいから、西洋の地理所を翻訳したものが出回り始めます。そういった西洋の成果を朝鮮も取り入れることによって、朝鮮も「日本海」という呼称を教科書に書いて使用していました。これらは、所謂「朝鮮強制占 領をはじめとする帝国主義的膨張策動がある」 1910年よりも以前の話です。
・すなわち「1929年に開かれた国際水路機構の会議で日本はこちらの海を‘日本海’で申請して登 録を勝ち取った」としながら「国際水路機構は世界の海の表記を標準化するための会議なのに、 当時の朝鮮は植民地支配下にあったので自分の代表を派遣できなかった。言ってみれば帝国主 義侵略策動の産物の一つがすなわち‘日本海’表記ということができる」ということだ
一言で言えば日帝植民地統治の跡がまだ清算されていないということだ。
1909年の韓国併合以前の話どころか、1830-1850年代にすでに日本海(Sea of Japan)および朝鮮海峡(Strait of Korea)が国際的に定着していた事を考えると、1929年の会議でそれが東海に変更される可能性は限りなく低いと考えます。1904年のGEBCO chartでもすでにBassin du japon(日本海盆)という、日本にちなんだ名称が記載されていますし、このブログをご覧になっている方はご承知とは思いますが、地図だけでなく、水路誌や文献においても日本海一色です。
合わせて彼は「最近、世界で出版される地図で‘東海’と‘日本海’を併記するのかでなければ朝 鮮半島に近いところは‘東海’、日本に近いところは‘日本海’と表記する流れが現れ始めた」と付 け加えた。
この主張は受け入れられません。国際海図においては、東シナ海、下関海峡、津軽海峡、宗谷海峡、間宮海峡を囲んだ範囲にある「日本海」を分割する地理学的意義はありません。地理学的名称およびその定義はそのままでよいのです。九十九里浜は太平洋の一部ですが、太平洋は九十九里浜ではありません。同様に、東朝鮮海(湾)は日本海の一部ですが、東朝鮮海(湾)は日本海全体ではありません。
問題は、東海の話ですが、これらは、今日の東朝鮮湾(Broughton Bay)に当てはめる事で解決すればよろしいと思います。なぜならこの海が「朝鮮海」「東朝鮮海」などと西洋の地図にも記載がされていたからです。
また、別の代案を考えますと、報道などでは、(日本海部分の)朝鮮半島東岸付近、という記述をすれば問題がないです。これは、 昨年の米韓合同軍事演習の際にも使用(East coast of Korean peninsula)された経緯があります。
歴史的経緯を見ると、日本と韓国は、日本海と朝鮮海峡という、二つの海の名称をそれぞれの名前を冠した名称を分け合ったといえるでしょう。 これを韓国は歪曲主張を通じて、島根の竹島だけでなく、日本海まで強奪するという悪辣な反平和主義プロパガンダを展開しているわけです。
そもそもの、韓国側の当初の主張は、、「日本海という名称が、日本の植民地主義、帝国主義の名残」であるという嘘つき反日集団、北東亜細亜暦財団の偽りの反日プロパガンダによるものです。まずは、韓国は、日本に対して、この嘘について、日本に対して謝罪と反省を嘘の撤回を行う事が必要です。
ヤクザの要求を呑むと、もっと漬け込んでくるものです。韓国・朝鮮はヤクザと同類です。いや、韓国朝鮮は、ヤクザよりも性質が悪いです。やくざは約束は守りますが、韓国は、日本との条約を守りませんし、常に改悪しようと隙を狙っています。竹島侵略の次は対馬の侵略を韓国は準備しています。
*Korean abuses lies more 671 times than Japanese (Donga ilbo)
5/23/2011
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